窓の種類と機能①

ハウスプランナーの野田です。
今回は、「窓の種類と機能」についてご案内いたします。


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以前ブログの中で、家の窓の「サッシ」と「ガラス」についてお伝えしましたが、窓は


形状によって使われ方も異なってきます。


<デザイン・形状>

窓のデザインや形状は、数多くあります。


窓のデザインや形状を選ぶ際には、デザイン性だけでなく、空間に適した開閉方法か


どうかや、開閉操作の使い勝手、手入れ方法など外からと室内側から両面からの


見え方を検討しておくことも大切です。


もちろん、デザインや形状ごとにメリット・デメリットが存在します。


・引き違い窓

よく目にする開閉方式で、2枚以上の戸を溝やレールにはめ、横方向に開閉する、障子や


襖と同じ構造です。ガラス戸、網戸など、複数の建具を重ねることが可能で、


空間の間仕切りにも使えます。


メリット
窓回りをデザインする自由度が高い。開閉の度合いを調節しやすい。


デメリット
外側のガラス面が掃除しにくい。


・上げ下げ窓

引き違い窓を縦型にしたような形の窓で、2枚の戸を上下にスライドさせて開閉します。


外部から侵入することが難しい構造で、防犯性に優れる反面、やや開閉しにくい作りでも


あります。また、窓の重量を考慮して設計しなければいけません。


メリット
防犯性に優れる。2枚とも稼動するタイプの場合、通気性が高い。


デメリット
窓の開け閉めがしにくい外側の面が掃除しにくい。


・縦すべり出し窓

ビジネスホテルなどでよく見かけるタイプで、窓枠の上下に溝がついていて、


この溝に沿わせて戸を押し出す形状です。曇りガラスと組み合わせると、少し空いただけで


は外から見えないので、目隠し効果が高く、トイレなどに効果的です。


また、ストッパーを外せば戸が90度開き、外側の面にも手が届くため、


掃除のときに便利です。


メリット
外から見えにくい。外の風を室内に取り込みやすく外面の掃除がしやすいです。


デメリット
開放時に雨が降ると、室内側の面も濡れる。


・横すべり出し窓

縦すべり出し窓を90度回転させた形状で、縦すべり出し窓と違い、開放時にも雨が入り


にくいですが、反面通気性能は縦すべりに劣ります。


メリット
外から見えにくい。開放時に雨が降ってもすぐには入ってこない。


デメリット
風通しは縦すべり出し窓の方が効率的。


・内倒し窓

水周りの換気用として使われることが多い窓で、上部を倒して内側に開くタイプです。


曇りガラスなどを使えば、開いたときも外から見えません。


一方、開放時に雨が室内に降り込みやすいことや、カーテンなどが


取り付けられないことが難点です。


メリット
曇りガラスなどと組み合わせると外から見えずスペースを気にせず設置できます。


デメリット
開放時に雨が室内に降り込みやすい。カーテンやブラインドが


取り付けられない。


・外倒し窓

火災時の排煙窓として設置されることが多く、煙を外へ逃がすことに適した作りで、


飲食店の厨房や公共施設などにも使われています。住宅では、高所での


採光や換気に向いています。


しかし開放時に雨が降ると、流れ込むようにして雨が入ってくるので注意が必要です。


メリット
排煙に適している。曇りガラスなどを使うことで外から見えません。


デメリット
開いているときに雨が降ると、室内に流れ込んできます。


サッシとガラスだけでなく窓自体も多くの種類があります。選ぶ楽しさと決める難しさの


両方を併せ持つのが窓なんです。


いかがでしたでしょうか?「窓」の奥深さを楽しんでいただけましたか?まだまだ深い


「種類と機能」についてご質問がありましたらお気軽にお問い合わせください。


次回も引き続き「窓の種類と機能」ついてご案内いたします。


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ほっとスマイルハウスでは、お家の選び方の「基準=物差し」をお渡しして納得と満足の高いお家づくりをご提供させていただいております。

「我が家なら...」「費用はどれくらい...」「もう少し具体的に...」などプライベートなご相談も安心していただける様に今川町に店舗がございます。キッズルームとお子様対応スタッフもおりますのでお気軽にご相談ください。

窓について ガラス編②

ハウスプランナーの野田です。
今回も、引き続き「ガラス」についてご案内いたします。


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<ガラス>

サッシに取り付けられている「ガラス」部分についてですが、このガラスにも


多くの種類があり、用途によってどの種類を使うのがいいのか違いがあります。


・防火ガラス

お家を建てる場所によっては、都市計画法で防火地域・準防火地域に指定されている


こともあります。防火地域では、建築基準法で窓ガラスなどに防火設備ガラスを


使う必要があります。


多く使われている防火設備ガラスが、比較的安価なガラスの中にワイヤーが入っている


ガラスです。ただ、ワイヤー部分が錆びて起こる錆び割れや、ガラス全体の温度差に


よって起こる熱割れが起こりやすく、ワイヤーが入っている見た目が不恰好だ


という見方もあるため、最近ではワイヤーの入っていない透明な防火・耐火ガラスを


選ばれる方も増えています。


・防犯ガラス

泥棒の多くは、窓ガラスを割って侵入するため、防犯対策を強化するお宅では窓ガラスに


防犯合わせガラスというガラスを使っています。合わせガラスとは、2枚のガラスの間に


特殊な中間膜を挟んで作られた防犯や防音効果を付加したガラスです。


・ペアガラス

ペアガラスは複層ガラスとも呼ばれ、2枚のガラスの間に中空層と呼ばれる空気やガスの


層を作り、室内と室外の熱の移動が抑えられる断熱機能を備えたガラスです。


この断熱効果のおかげで、冬場に暖房を付けても部屋が中々温まらない、冷暖房費が高い、


暖房をつけると結露が発生して掃除が大変といった悩みを抑えることができます。


ただし、断熱効果を高めたい場合には、気密性の低いアルミサッシではなく樹脂サッシ


などを使う必要があります。

・Low-eガラス

ペアガラスの中空層側に、Low-e金属膜加工という特殊な加工を施したガラスが


Low-eガラスです。


加工する面によって、遮熱タイプと断熱タイプに分けられ、Low-e加工を室外側に


した場合は遮熱タイプに、室内側にした場合は断熱タイプになります。


夏の西日などによる日射熱で部屋が暑いといった場合は、遮熱タイプの


Low-eガラスにすることで日射熱による温度上昇を抑えることができます。


ただし、冬場の日射熱も遮ってしまうため、冬場に部屋が寒くなってしまうといった場合は、


遮熱タイプではなく断熱タイプが選ばれます。


・真空ガラス

ペアガラスの間が真空状態になっているのが、真空ガラスです。高い技術で作られている分


高価格ではありますが、空気が存在していないので、非常に高い断熱効果があります。


いかがでしたでしょうか?「窓」の奥深さを楽しんでいただけましたか?まだまだ深い


「ガラス」についてご質問がありましたらお気軽にお問い合わせください。


次回は「窓の種類と機能」ついてご案内いたします。

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