日本は27% イタリア・ドイツは96%
こんにちは。
広報のえのもとです。
先日の社長の健康住宅セミナー
驚きの内容ばかりでした。
是非皆さんにも共有したい事ばかりだったので、
今回はこの、日本は27%という
数字について少しお話していきます。
日本27% ドイツ、イタリアは96%以上
この数字には2つの意味を持っています。
1つめは木造住宅の普及率に関する数字です。
この違いは気候や文化、歴史、建築技術の差によるためのものです。
日本は地震が多く、耐震基準を満たすために木造以外の構造も多く
採用されています。
とはいっても、木造=地震に弱いわけではありません。
木造住宅の利点(柔軟性や軽さ)が適切に活用されていれば、
むしろ地震に強い家になることも可能です。
一方、ヨーロッパでは木材の利用が伝統的で、
環境への配慮も普及の原因となっています。
2つめは高気密・高断熱化率の数字です。
日本では、高気密・高断熱の住宅が普及し始めていますが
まだ全体の3割にも満たないのが現状です。
一方、ヨーロッパではエネルギー効率を重視した住宅が
標準化されており、ほぼすべての住宅が
高気密・高断熱仕様です。
この違いは、各国のエネルギー政策や気候、
住宅に対する意識の違いにあるようです。
ヨーロッパでは、
長寿命住宅を基準としているので、耐久性の高い建築が主流です。
また、環境への配慮もされており、
再生可能エネルギーの利用や、自然素材の活用が進んでいます。
エネルギー消費を抑えるための断熱時や窓の技術も非常に優れているのです。
室内環境が快適であることが標準として求められています。
ヨーロッパに比べると、日本は住宅の耐久性や
断熱性能が課題とされることがあります。
近年は、省エネ基準が強化され、少しずつ改善がすすんでいますが
日本はまだまだ課題が多くあるなと感じました。
でも日本は四季があり、地域ごとに気候が大きく異なります。
そして日本は地震の多い国。
高断熱化だけではなく、耐震性を両立させる必要があります。
日本もヨーロッパの基準を目指すべきだと思いますが
日本の気候や文化に適した形での高性能住宅を実現することが理想的です。
断熱性能や気密性の向上に加え、地震対策や伝統的建築とも調和も考慮しながら
進めていくべきだと思います。
国や自治体の支援、住宅業界全体の意識改革も重要です。